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ホーム D  デヴィッド・ボウイ David Bowie(デヴィッド・ボウイ)/JUST SAY GNOME 【2CD】
David Bowie(デヴィッド・ボウイ)/JUST SAY GNOME 【2CD】
フォーマット:2CD
コンディション(ジャケット/盤):NW/NW
備考:

■1990年5月21日タコマ公演を高音質で完全収録。
■ボウイ史上唯一の「You And I And George」を収録

長らく廃盤状態だった70年代のボウイのカタログがライコから再発されたのが90年1月の事であった。月に3タイトルづつ徐々に再発リリースされるのみならず、各タイトルにレアなボーナストラックが追加収録され古くからのファンが狂喜したのである。またさらに、それまでボウイを「レッツ・ダンス」と「戦メリ」と「ラビリンス」の人としか認識していなかった層にもミュージシャンとしてのボウイをアピールしたのであった。これが90年代幕開けのボウイを巡る日本の状況であった。

ボウイのバック・カタログ再発に先立ち、予告編としてLPサイズのBOXに入った4枚組のベスト盤がリリースされた。4枚目がCDVという、当時リアルタイムで購入した人できちんと視聴出来た人はほとんどいなかったのではないかと思えるフォーマットで、実質3枚組のベスト盤である。しかもこのBOX、単なるベストではなく、かなりレアなトラックがこれでもかというくらいに詰め込まれており、むしろマニアにはそちらの方がメインではないのかと思ったくらいで、この後リリースされるボーナス・トラックに期待を持たせるには充分な内容であった。なにせディスク1の1曲目から「Space Oddity」のデモ・トラックというからたまらない。その他、ブートとは比較にならないくらい高音質の「London Bye Ta Ta」、なんとスプリングスティーンのカバー「都会で聖者になるのはたいへんだ」までが収録されていたのである。同曲の裏声と「セイント・イン・ザ・スィ〜〜〜〜〜〜〜ティ」のタメ具合に萌えたボウイ・ファンも多かったのではないだろうか。

この時ボウイはソロ・アーティストではなくティン・マシーンというバンドの一員として活動していた。ボウイにとっては今後ティン・マシーンの活動に軸足を置きたいという意向があり、またちょうど過去のアルバムが再発するというタイミング、これ幸いと、いわゆる「葬式ツアー」を行なう事を決意する。「葬式ツアー」はもちろん正式名称ではないが、このツアーを最後に過去の曲は葬り、今後一切ステージで演奏しない、ついてはファンからリクエストを募る、そのリクエストに沿ってセットリストを決めるということが併せて発表されたのである。もちろん過去の曲はもうステージで演奏しないというボウイの言葉を信じたファンはいなかったと思うが(笑)、ニューアルバムも新曲もリリースせず(「Fame 90」というリミックスのみ)、単に古いカタログを再演するという目的でツアーが発表になったのである。当時のインタビューによれば「古いヒット曲にもう頼ることなく、常に新しいことを行なっていくことが、アーティストとして良いことである」との言葉が残されている。ツアーの名称は前述のBOXが「SOUND + VIDION」と題されていたのに合わせ、SOUND + VISION TOURとされた。

後に明らかになったボウイ自身の遺言では、「葬儀は行なわず作品だけが残れば良い」とのことであったが、自分の過去の曲を葬るSOUND + VISION TOURは100公演を超える実に盛大な葬儀となった。バンド・メンバーは5人のみ、ステージも全体的に黒を基調とした落ち着いたもので、演出といえばバックにスクリーンが投影されたくらいで、まさか葬儀を意識したものではないだろうが、前回のグラススパイダー・ツアーの派手で演劇的なステージとは対照的な、シンプルかつ歌と演奏に集中したステージであった。

本作は、そのSOUND+VISION TOURから、1990年5月21日ワシントン州タコマ公演を完全収録している。セットリストは懐かしい「歓喜の歌」から「スペース・オディティ」で開幕し、「ロックンロールの自殺者」で終わる、この年の典型的なものである。会場がドームである事を感じさせない近距離で録音されており非常に高音質なものである。

そして本作の最大の特長は「You And I And George」を演奏している点であろう。現在では一般的にトラディショナルに分類されているようだが、原曲はジャズ・ピアニストのスタン・ケントンのバンドでベースを弾いていたレッド・ケリーが作曲した曲である。『Kenton Live from the Las Vegas Tropicana』という1959年のライヴ・アルバムに短いながら同曲が収録されている。どういう経緯でこの曲を演奏するに至ったか定かではないが、「ジーン・ジニー」の激しい演奏後に、ボウイがかなり長く聴衆に語り掛けている。

「みんなジャズは好きかい? スタン・ケントンの60年代のアルバム・・・Live fromナントカというアルバムから・・・みんなの名前はわからないけど、ここではとりあえず『君(you)』ということで歌おうか。」

後にも先にも、この曲「You And I And George」をボウイが歌ったのはこの日の一度きり。何か心に帰するものがあったのだろう。ジャズの名曲をボウイがしっとりと歌い上げる静かなパフォーマンスに聞きほれてしまうだろう。 本当に抱きしめたくなるくらい切なく、愛情あふるる歌唱である。

1990年5月21日タコマ公演を高音質で完全収録。唯一のライヴ・テイクのみならず、ボウイが演奏した唯一の記録である「You And I And George」を歌っている特別な公演である。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

TACOMA DOME, TACOMA WA U.S.A. May 21, 1990
DISC ONE
01. Ode To Joy
02. Space Oddity
03. Changes
04. TVC 15
05. Rebel Rebel
06. Be My Wife
07. Ashes To Ashes
08. Starman
09. Fashion
10. Life On Mars?
11. Blue Jean
12. Let's Dance
13. Stay
14. Band Introduction
15. China Girl
16. Sound And Vision

DISC TWO
01. Ziggy Stardust
02. Station To Station
03. Young Americans
04. Suffragette City
05. Fame
06. "Heroes"
07. Pretty Pink Rose
08. The Jean Genie
09. You And I And George
10. Panic In Detroit
11. Modern Love
12. Rock'n'Roll Suicide


[コンディション表記の説明]
NW...新品
M ...新品同様
M-...新品同様ですが、少々のスレあり
EX...スレは多少あるが、おおむね良好
VG...スリキズ等あるが、再生に影響なし

・ Label/No
helden/DEN-099/100
・ 販売価格

4,800円(税込)

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