フォーマット：2CD
コンディション(ジャケット/盤)：M-/M
備考：unreleased studio sessions for "Love Devotion Surrender" in California. Aug 1973.

サンタナがヒンズー教のグル=スリ・チンモイに弟子入りし、兄弟子マハヴィシュヌ・ジョン・マクラフリンが共演した「魂の兄弟たち」製作時に残された貴重な未発表スタジオ・セッションのマスター・テープを関係者より入手！リリースとなるアイテム。
そのアルバム・ジャケットに見られるように、白いジャケットに身を包んだ二人はギタリストというより宗教的同胞という繋がりも強く感じさせました。
サウンドの方も、東洋思想や宗教に深く傾倒していたといわれるＪ・コルトレーンの作品を取り上げるなど、スピリチュアルな方向性を示し、単なるロック・ギタリストには真似の出来ない実験的な世界が創出されており、その製作過程とも言うべき本作はジャズ・ロック・ファン必聴でしょう！
全体的な傾向としては、やはりジャズ・ロックの創始者ともいうべきマクラフリンのスタイルが支配的ですが、サンタナ的な上昇感覚を逆にマクラフリンも上手く取り込んでおり、そういった意味で両者の個性を融合していく過程ともいうべきセッションが収められています。
disc1 track1 のようにスタジオ・テイクのソロ部分の両者のインター・プレイが延々と繰り広げられ、非常に高いテンションで火花を散らせる部分を始め、スタジオ・セッションならではの魅力に溢れた強烈過ぎる内容となっております。
さらにdisc2には、同年のサンタナのアルバムとして発表された「ウェルカム」に収録されることになる同時期のセッションや、マクラフリンによるアコースティック・セッションが収められており、マクラフリンを含め、このアルバムから正式メンバーとなったどちらかといえばジャズ畑出身の面々と繰り広げられる演奏は、既に同セッションで形になっていたことが伺える大変興味深い内容です。
勿論、丁寧なリマスタリングを施し、オフィシャル並みのクオリティでの登場です。